NO.9｜ときどき日記

もしも待っていてくださる方がいらっしゃったら、ずいぶんお久しぶりになってしまって大変申し訳ありません。

12月18日ごろに単行本『同い年の弟』（イラスト：穂波ゆきね先生）が発売される予定です。
Chara17周年＆キャラ文庫15周年記念の四六判ソフトカバーシリーズとのことで、いつもより大きいサイズになります。
現在発売中の小説Charaなどにお知らせが掲載されておりますので、よかったら覗いてみてください。穂波先生の描かれる弟（攻）が格好良くて、私は日に何度も雑誌を開いてしまいます。
（書籍扱いになるため、文庫と違って発売日はお店や地域によって変わるそうです。取り次ぎが早いお店で18日、都内などでは19日、地方では20日以降になるのでは、とのことでした。）

実はあとがきを書く段階まで気づかなかったのですが（さてあとがき、と最終工程に取りかかってから気がつきました）、今回の本、以前穂波先生と組ませていただいた『年下の彼氏』とちょっと関係ありそうなタイトルになってしまいました。
判型が違うから誤解されることはそんなにないと思いますが、まったく別の世界の話ですのであしからずご了承くださいませ（タイトルを考えるのが苦手すぎて迷走した結果です。「親の再婚で12歳の時に3ヶ月違いの弟ができた主人公（弟×兄）」をひと言で表わそうとしたら、なんだかとてもシンプルなことになっちゃって……）。
でももしも何かしら紛らわしかったら本当にすみません。
この無意識の調子でいくと私、今後『○○の××』ってタイトルを多用する可能性がある気がして、なんだかちょっと心配です。いっそ面白い言葉の組み合わせを考えておいたほうがいいのではなかろうか（それもまた努力の方向性が間違っている気がしますが）。

そしてこの話の主人公は写真を撮るのが趣味なんですが、雑誌の予告に使われているカラーイラストの写真表現がすごく素敵で！　本が手元にやってくるのが本当に楽しみです。
電子書籍用に番外編も書かせていただきましたので、発売日が近くなりましたらまたお知らせさせていただきます。
久々の新作、なにとぞよろしくお願いいたします。

うかうかしていたら今日で11月が終わってしまうという……わりと間が空いてしまいました。お久しぶりです。締切りに慌てたり校正と向き合ったりしていました。
お仕事のほうもすっかりご無沙汰していて申し訳ない限りですが、来月には新刊のお知らせなどできると思いますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします。

ここ最近は「今日も雨やあられで自転車に乗れない」「昨日の雨で路面が濡れたままなので自転車に乗れない」と北陸の秋冬を実感する日々でした。
ほんのちょびっととはいえ、寝る前のお散歩でようやく動く習慣がついたのに～。
いや、自転車を買うとき、スポーツショップのお兄ちゃんに「この辺で普通に自転車に乗れるのは雪が溶けた4月からせいぜい10月までですね。11月から年末にかけてはメンテナンスついでにうちに預けていく方が多いです」と言われて、まあそうだろうなー、秋は長雨だしそのあとは雪だし、と漠然と思ってたんですが、11月になったら道が乾いている日が本当に少なかった！
車を運転するようになってからはもちろん、チャリ通だった中学生の頃でも多少の雨や雪や水たまりは気にしなかったので、泥よけのついてない自転車（クロスバイクというのの初心者向けのやつです。ママチャリの半分ぐらいの重さだから筋力がなくても扱いやすい）に乗ってみて、はじめて生まれ育った土地の水気の多さを実感した次第です。

あとは年寄り猫やそれほど年でもない中年猫をいつもの動物病院に診せにいったり、かかりつけの病院で自分用のいつもの薬をもらったり、嫁にいった妹が冬休みに子連れで帰省するというので焦ったり（あちこち片付けなくちゃ）、つまらないサスペンス小説を最後まで読んでがっかりしたり、本誌ペダルにはらはらしたり、ハイキューに心和まされたりしてました。
ハイキューの子たちはみんな可愛くて格好良くて微笑ましいです。
ペダルはとにかく巻ちゃんの動向が気にかかる。

あ、それからNBAとNFL。
このところばたばたしてたので試合結果も追えていないのですが、わたわたしつつも横目に見ております。
とりあえず序盤で故障したナッシュおじーちゃん（バスケ）とトロイポラマル（アメフト）の試合復帰が気になるところ。怪我は心配だからしっかり治してもらいたいけど、好きな選手が出てない試合はやっぱりちょっとさみしいです。

1日の夕方に外に出たら冷たい雨が降っていて、空気もどこか金属的な匂い（鼻の奥がツンとするので私にはそのように感じられます）になっていたので、ツイッタで以下のようにつぶやきました。

@hishizawa9 11/1 18:28
雨が降って寒くて夕闇が濃くて暗くてなんだかすごく悲しい感じがします。いよいよ冬がはじまったな～。
@hishizawa9 11/1 18:40
寒くて悲しくなるのはたぶん生存本能の働きのせいだろうと思ってたけど、単に子供の頃の「冬は痛くてつらい」という記憶のせいかも。登下校時に寒さで痛む指を銜えて舌で温めたら濡れてしまい、寒風がさらに痛く感じられるので「どうしよう、もう口から出せない」って半泣きになった小学生の頃とかの。

前日まではまだ晩秋って感じだったのに夜中には強い雨にあられも混じり（シャーベット状のみぞれではなく、雨と一緒に丸く小さい粒が降ってた）、なんだか一気に「冷たい」「固い」「痛い」「暗い」それから「きらきらした」冬が来たなあ、と、今年はやけにはっきり感じました。
こういうの、家から出ないせいで季節感に疎い私にしては珍しい。

空気が冴えるせいか、それとも冷えた空気がいっそう雨を意識させるせいか、ヘッドライトに照らされる北陸の冬の夕方や夜の雨は普段よりもっと固く眩しく感じます。春の雨がビーズなら冬の雨はスワロフスキーの光り方、みたいな感じ。攻撃的なぐらい光って見える。
でもって一応雪が降る土地に住んでいるので、冬は「とても暗い、でも眩しい」って感じがします。夜に雪が降ったあとの晴れた朝は一面真っ白に輝いていて一年で一番眩しいから。

それにしてもファンヒーターを出すのが面倒くさいな、と思っています。
本格的に寒くなったら出さないわけにはいかないんですけども……！

ここ数日、なぜか猛烈に顔がかぶれていました。ちょうかゆかった（塗り薬を処方してもらったので落ち着きました）。

そんな話とは関係なくしつこくＪＣの思い出。珍しく遠出したので引っ張ってますが、まれなことですのでお許しください。
どうでもいいけどこの日記、大きい画像をクリックすると記事に戻れるんですね。自分で設置しておいてなんですが、さっきはじめて仕様に気付きました。
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可愛かったから撮らせてもらった手書き応援横断幕

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一人が投げたらみんなも投げた（帽子）
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photo by Luccaさん（画面内すべて）

今回獲得した宝物のひとつ、日本好きなダニエル・オス選手の微妙に惜しい（けどそこが可愛い）『押忍』サイン。
先に現地入りしてた引率の先生が私が好きな子だからと可愛い写真を撮って、そしてすぐにプリントしてくれたので、真新しい写真にサインをお願いすることができました。
最後の『心』で先に点々を書いちゃって、写真の上に顔を伏せて「んー……」ってペン先を迷わせてから思い切ったようにもう一回点々を書いて、ハイって満足げな顔で渡してくれたのがめちゃくちゃかわいかった。その前に「もうこんな写真があるの！？　ねえこれ見てよ」みたいな感じで一緒にいた人に見せびらかしてたのもかわいかった。
ていうか何もかもかわいかった……。
190センチ25歳のボーズがあんなに愛らしい様子でいいのかしら。目の前で見たら本当に大きかったけど！

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初日、まず移動の間に読む文庫本を忘れたことに気付きました。
で、米原駅で新幹線に乗り換えた後に駅のドラッグストアで買おうと思ってたアイブロウを忘れたことに気付きました。
さらに東京駅でやまびこに乗り換えて宇都宮に到着し、迎えに来てくれた今回の引率の先生Lさん（お顔は知ってるけど直接お会いするのははじめて）にとりあえず「コンビニで眉ペンが買いたいです」などと言う私。
実は他にも化粧道具を忘れてたんですが（翌朝判明）、面倒くさいものだったので諦めました（家に帰ったらマスカラとかアイライナーとかビューラーを入れた”長い方のポーチ”みたいなやつが二階の廊下の隅に落ちてて困惑しました。もしや部屋を出るときにカバンから落としたの……？）

それはさておきJC。1日目はチームプレゼンテーション（出場チーム紹介）でした。
初っぱなからステージ上で選手がチェロを弾き出す日本のチームがいたりしてびっくりした（笑）。

開催地の宇都宮ブリッツェンの皆さん

ジェリーベリーというコンチネンタルチーム（お菓子メーカーがスポンサー）のときに「ここは餅まきがあるよ」と言われて「？」って思ってたら、ステージ上からばらばらと小袋入りのジェリービーンズが。
しかし壇上の選手よりも、当然キャンペーンガールよりも広範囲に撒布できる『菓子撒きのプロ』みたいな人がいて、客席前方から一気に高く遠く大量にばらまいていてテンションが上がりました。なんだかわからないけど「上手い！　格好いい！」て思っちゃった。

陽気なジャージでフレンドリーなジェリーベリーさん。見ているだけで楽しかった。

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10／19－21に宇都宮で開催されたジャパンカップ（JC）という自転車ロードレースを見に行ってきました。
こないだテレビで見始めたばかりの人間なので生観戦はまだまだ敷居が高いわ、と思ってたんですが、縁あってレース観戦にお詳しい方が声をかけてくださったので、正確には「行ってきました」ではなく「連れて行ってもらった」んですけども。
基本的に家から出ることが得意ではないので、行くと決めてからも「東京より遠くに一人で行くのか……うーん、大丈夫かなー」とあれこれ心配してたんですが（やまびこに乗ったことがないから「寝過ごしたらどうなっちゃうんだろう」とか）結論から言って思い切って重い腰を上げてよかったです。
すごくすごく楽しかった……！


午前中のフリーラン。一般参加者がいっぱい。この日の午後にクリテリウム。

フリーラン。プロ選手たち。

連れてってくださった方が観戦のプロとでも言うべきベテランさんで、「ここにいればプレゼントが渡せる」「ここなら写真が撮れる」というポイントを指南してくださったので、初日から好きなチームの選手を間近で見ることができまして。
「テレビでしか見たことのない人がすぐそこに！」っていうアイドルに遭遇した的なドキドキ感ももちろんすごかったんですが、心から感動したのはクリテリウムという市街地の周回レースを見たときでした。

これはまだ最初の方でのんびりまわってるところ。

コースに設定された大通りの両脇の歩道にびっしりと観客がいて、その中を選手が走っていく。集団が通るとぶわっと風が来て、ガチャッガチャッとギアチェンジの音がして、観客の声援がずっと聞こえてる。
テレビではわからないその風圧と音に知らず鳥肌が立って、そうか、生の迫力ってこういうことか～！　と思っていたら、背後から「これ何周するんだっけ？」「はじまったばっかりだからまだまだゆっくり見られるわよ」みたいな会話が聞こえてきて、振り返ったら小柄なおばあさんが二人、私の肩越しにレースを見てらしたのです。
――あ、すごい。こんなお年寄りが普通にレースを見てる。まるで地元のお祭りの山車や行列を見るみたいに当たり前に楽しんでる。日本ではあまり馴染みがないと聞く自転車レースがここにはこんなにしっかり根付いてるんだ……すごいなあ！
みたいなことを考えていたら、おばあさんの隣で親に抱っこされてた2歳ぐらいの男の子が「がんばれー！　がんばれー！！」とびっくりするほど大きな声を張り上げて応援していて、とても微笑ましくて。
この子が大きくなって自分の子供を連れて見に来る頃まで無事に続いたら、きっと「宇都宮のジャパンカップ」は”世界一観客の多いクリテリウムがある大会”として世界的に認知されてるんだろうな。そういう歴史がいま作られてるところなんだなって、なんだかじーんとしたのでした。

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数日間出かけるので、その前にこの混沌とした部屋をなんとかせねば（荷造りついでに）と片付けに取り組んでいるのですが、すぐに途方に暮れて原稿に戻ったりしています。収納スペースがないのが色々問題なんだろうなー。

気分的にものすごくバタバタしてるんですが、昨日タイバニ映画を見てきました。面白かった！
体力が許せばもう一度見に行きたいなー。映画館はスクリーンの大きさと音の大きさについていけなくてなんだか酔ったようになってしまうので、体力と気力がけっこう必要（残念な体質）……。でも体調を整えてもう一回ぐらいは見たいです。
いや、2位と1位が見たいからできればあと２回……。

あ、ペダル本誌のまなみといいんちょうが可愛かったです。
あとハイキューの日向くんが格好よかった。３巻を読んで「私、旭ノヤさんだな」とぼんやり思ったりしています。

そういえばこないだ夕焼け空にドラゴンとファルコン（鳥の方）みたいなのがいました。

夕日から飛び立つ鳥と、龍。みたいな。

これはこないだ戴いた北海道土産。

これはロッコ。

もいっこそういえば、こないだメッセージをくださった方がはじめて拍手に気付いたと仰ってたのでした。
わかりにくくてすみません～。
記事右下の白ネコのアイコンが拍手ボタンです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たぶんどっかこの辺りかな↓
続きは返信です。

お返事

ふとYouTubeのNBA公式チャンネルを覗いてみたら昨年のTOP10プレイ動画がシリーズで上がっていて、ものすごく楽しかったです。
バスケはパスとかドリブルとかシュートとか、スーパープレイの瞬間だけを切り取っても見応えがあるショータイムになるからいいなあ。楽しい。せっかく流行ってるようなので、黒子のバスケ好きな人たちはみんな見るといいのに！

拍手で「うちも猫たちと話しますよ」というメッセージをいただきました（Kさん、いつもありがとうございます）。
寝ていても名前を呼ぶとお返事する律儀な子だそうで、いいなあそれは可愛いなあ……！　と。
以前も書いた気がしますが、私のあとをしょっちゅうついて回るロッコという娘猫（もう中年ですが）も名を呼ぶと「呼んだ～？」と走ってきてなかなか可愛らしいです。
が、悪さをしたときに私が「コラ！」と怒っても「ニャッ☆」と可愛く返事して嬉しげに駆け寄ってくる。それを見ている父に毎日毎日「おまえの名前は『コラ』じゃないよ」と言われている。
ほんとに自分の名前がわかってないの？　と思ってたんですが、しかし父が「コラッ」と言ったときはぴゃーっと逃げるということが最近わかったので、たぶん私の言い方が悪いか単になめられているかなのだろうと思います。
「そんなことしたら駄目でしょ」と私が頭を叩くと猫パンチで応戦してくるし。なんだろう、その自分と対等な扱い。

父が焼いてくれたのでこの秋何度目かのサンマを食べました。美味しかった。
それはさておき、じーさん猫が魚焼きグリルを開けると「魚ですか、焼くんですか！　早くください！！」と騒ぎ出して毎回手に負えず、
私「まだ焼けてないよ」
猫「な～ん、うなーん、うなああん」
私「焼けてないし、おまえにはあげないよ」
猫「ああーーーん！！」
私「あれは私の分。人間用だから食べちゃ駄目」
父「レン、おまえ駄目だってよ」
猫「にゃあああん！！？？」
私「怒っても駄目」
って会話がサンマが焼けるまで馬鹿みたいに続きます。
以前、動物を飼っていない義弟に「猫と喋っとる……」と変な顔をされるまで気付きませんでしたが、人の話がわかっているとしか思えない調子で猫の鳴き声が変わるので「猫と喋ってる」という意識がありませんでしたよ。
さすがに15年も一緒に暮らしてると、まあどこの家もこんなもんじゃないかと思う……いや、そうじゃない人も当然いるでしょうけど。

そういえばこないだ動物病院に行ったとき、すごく真面目そうな60歳ぐらいのおじさんが、キャリーの中にいる小さい犬に「○○ちゃん、お外見えまちゅか～？」「○○ちゃんはイイ子でちゅね～」と小声で話しかけていて、現実にそんな話し方をする人がいるんだ～！　とほんのりカルチャーショックを受けました。
ひそひそとペットのご機嫌伺いをするおじさん、ちょっと可愛かったですけども。