NO.9｜ときどき日記

10／19－21に宇都宮で開催されたジャパンカップ（JC）という自転車ロードレースを見に行ってきました。
こないだテレビで見始めたばかりの人間なので生観戦はまだまだ敷居が高いわ、と思ってたんですが、縁あってレース観戦にお詳しい方が声をかけてくださったので、正確には「行ってきました」ではなく「連れて行ってもらった」んですけども。
基本的に家から出ることが得意ではないので、行くと決めてからも「東京より遠くに一人で行くのか……うーん、大丈夫かなー」とあれこれ心配してたんですが（やまびこに乗ったことがないから「寝過ごしたらどうなっちゃうんだろう」とか）結論から言って思い切って重い腰を上げてよかったです。
すごくすごく楽しかった……！


午前中のフリーラン。一般参加者がいっぱい。この日の午後にクリテリウム。

フリーラン。プロ選手たち。

連れてってくださった方が観戦のプロとでも言うべきベテランさんで、「ここにいればプレゼントが渡せる」「ここなら写真が撮れる」というポイントを指南してくださったので、初日から好きなチームの選手を間近で見ることができまして。
「テレビでしか見たことのない人がすぐそこに！」っていうアイドルに遭遇した的なドキドキ感ももちろんすごかったんですが、心から感動したのはクリテリウムという市街地の周回レースを見たときでした。

これはまだ最初の方でのんびりまわってるところ。

コースに設定された大通りの両脇の歩道にびっしりと観客がいて、その中を選手が走っていく。集団が通るとぶわっと風が来て、ガチャッガチャッとギアチェンジの音がして、観客の声援がずっと聞こえてる。
テレビではわからないその風圧と音に知らず鳥肌が立って、そうか、生の迫力ってこういうことか～！　と思っていたら、背後から「これ何周するんだっけ？」「はじまったばっかりだからまだまだゆっくり見られるわよ」みたいな会話が聞こえてきて、振り返ったら小柄なおばあさんが二人、私の肩越しにレースを見てらしたのです。
――あ、すごい。こんなお年寄りが普通にレースを見てる。まるで地元のお祭りの山車や行列を見るみたいに当たり前に楽しんでる。日本ではあまり馴染みがないと聞く自転車レースがここにはこんなにしっかり根付いてるんだ……すごいなあ！
みたいなことを考えていたら、おばあさんの隣で親に抱っこされてた2歳ぐらいの男の子が「がんばれー！　がんばれー！！」とびっくりするほど大きな声を張り上げて応援していて、とても微笑ましくて。
この子が大きくなって自分の子供を連れて見に来る頃まで無事に続いたら、きっと「宇都宮のジャパンカップ」は”世界一観客の多いクリテリウムがある大会”として世界的に認知されてるんだろうな。そういう歴史がいま作られてるところなんだなって、なんだかじーんとしたのでした。

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