NO.9｜ときどき日記

年齢的に白髪を染めるべきかしら、でもやっぱり面倒くさい……という妙齢の女子としてかなり駄目なことを考えながら玄関のドアを開けたら、前の道を真っ白な髪の老夫婦が腕を組んで歩いていたのです。
おじいさんの腕を支えにするようにして抱きかかえ、小柄なおばあさんがゆっくりゆっくり歩いていた。お二人ともポロシャツにパンツというちょっとスポーティな服装。一歩ずつ慎重な足取りで歩いているけど、揃って背筋がぴんと伸びている。
若い頃からスポーツが趣味で、歳を取ったいまは日々の散歩が日課、みたいなご夫婦だったのかな～。同じ色に日焼けした肌に真っ白な髪が良く映えていて、とても上品で素敵でした。
いいなあ、総白髪。
真っ白な頭髪は子供の頃からの憧れです。真っ黒な髪も憧れるけど、早くから白髪があった自分の頭部には期待できないので「大人になったら一日でも早く総白髪になりたい！」と小中学生の頃に思ったわけですが、最近になって目標の設定位置が遠すぎたことに気づきました。
まだまだ先が長いよ……。

そういえば高学年のとき友達に「なんで小学生なのにしらががあるの？」と不思議がられて（単に父譲りの体質です）『色違いの髪の毛探し』をされたことがありました。
白いのがあるなら別の色のもあるだろうってことで。
たぶん黒髪の日本人なら茶色っぽい毛がけっこう混ざってると思うんですが、たまに赤や黄色としか言いようのない明るい色のがあって、黄色はだいぶレアでした（大人になるにつれて髪の色が全体的に濃くなったので、真っ赤や黄色はもうあんまりないんじゃないかと思います）。
それから「変なの」はシマシマ。1本の髪が黒白黒白……って0.5～2センチ間隔で縞模様になってるやつ。
いまでも縞々はけっこうあるんですが（色同士の間隔は数センチ。子供の時より広がりました）、どのタイミングで髪が黒くなったり白くなったりするのだろうと当時から疑問です。
白髪ってたしか、色素が入らなかった透明な髪の毛なんですよね？　いつもの美容師さんがそんなことを言っていた気がする。
メラニンが入ったり入らなかったりするってどういうことなんだろう。私の毛根の細胞には代々気まぐれにしか働かない奴でもいるのだろうか……。
小学生の頃は真っ黒に日焼けしててそばかすもある子供だったので、メラニン色素には不自由してなかったはずなんだけどな～。
その雀斑もいつの間にか見えなくなってしまい、成長途中で自分のぶち柄が消えてしまったみたいでなんだか寂しいです。
まあ、ライオンの子供もバンビも大きくなったら斑点が消えちゃうので、動物として外側の色柄が変わるのは仕方ないかなって気もしますけど。拾ったばかりのちっちゃなロッコ（飼い猫）の可愛かった斑点も、ぼやけてよくわからなくなってしまったし。

拾って一ヶ月目のロッコ。2005年11月。横腹にあるドット柄がお腹にもありました。
（ちっちゃい画像しか見つからなかった。）