NO.9｜ときどき日記

自転車RRって観客と選手たちとの距離がたいへん近い。っていうか選手が普通にお客さんに混ざって歩いてるし。

後ろの緑のしましまのやつがチームのテント。

レース前に表彰台やチームテントのある広場に到着してから、その辺をうろうろしている選手の写真を撮ったり、Hさんに譲っていただいたお目当ての選手の写真にサインをもらったり（その節は本当に色々とお世話になりました）、朝食を食べそこねてたからコンビニのおにぎりをひとつ食べたりしたんですが、クリテリウムが終わったお昼頃にはすっかりおなかが空いていたので、広場の隣に出ていた飲食の屋台でビールと、こうばしい香りにつられて焼鳥を買いました。

屋台のテントにはそれぞれ「○○校区」という札がついていて、目の前の小学生男児が「さっき○組のリュウセイくん（仮）がおったよー」と親御さんに報告したりしていて、なんかこう、子供の頃に行った商店街のお祭りを少し思い出したり。
そういえば午前のレース前、広場の真ん中で小学生の女の子たちが「この日のために練習した一輪車の演技」を披露したりもしていた（それを外国の選手がスマホで撮ったりしてた）。
そういう手作り感というか地域イベントっぽい牧歌的な感じも、なんだか懐かしくてよかった。

『ああ、子供の頃、こういうの大嫌いだったなあ』って、ほのぼのと。

私は運動会の入場行進とか、お祭りの稚児行列（子供が少ない地区だから強制参加だった）とか、そういう「やらされてる感がするもの」が駄目で、年中行事が多かった小中学生の頃はしょっちゅうふて腐れていたし、たいがいのイベントは雨天中止になってほしいと思ってる児童生徒だったから（そもそも足が遅くて体育の授業が恐怖だったから、週に何度も雨が降るといいと思ってたんですけど）。
そうそう、すっかり忘れてたけどほんと苦手だったなあ――と、小学生当時の気持ちを思い出して、そのときの嫌な気分が懐かしくもあり、馬鹿馬鹿しくもあり（なにしろ様々なことに参加したくないあまり、雨が降りますようにの他に、階段から落ちてちょっと骨折したり、すこし病気になったりしますように、と真剣に願ったりする浅はかな子供でした）。
そういう記憶もひっくるめて、なんだかふわっと愉快な気持ちになった。
いやほんと、いい年をしたおとなになってよかったなーって。
よその子供たちの演技を「あら可愛らしい」って暢気に言ってればいいだけだし、お友達になった人と飲む晴れた真昼のビールはおいしいし。むかしと違って好きでこの場にいるわけだし。
運動会が大嫌いだった子供の頃はまさか数十年後の自分がスポーツを見にわざわざ電車に乗って出かけるようになるなんて思いもしなかったけど、ほんと人生何に興味が向くかわからないものですね。

あ。一番ふっくらした串を焼いている屋台を選んで並んで買った焼鳥は、あっさりとした醤油だれでおいしかったです。
せっかく大阪に行ったのだからソース味のものも食べてみればよかったなと、あとで外国人選手がキャベツ焼き（というか、割り箸）にチャレンジしている姿を見かけてちょっと思いました。

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