NO.9｜ときどき日記

もう元気になったのですが、今月はじーさん猫（今年16歳）が体調を崩してちょっとばたばたしていました。
口内トラブルで奥の歯肉が化膿していたようなのですが、見えない場所だから悪化するまでわからなくて（なんだか元気がないからと病院で点滴してもらったりしてたけど、その他の持病のせいだと思っていました）、「なんかほっぺたが腫れてる……？　もしかして口か顎が化膿してる？」と気づいたときには頬や顎の皮膚の下にかなり液体が溜まっちゃってて。
5日間入院したので毎日面会に行ったんですが、嫌いな病院に何日もいてストレスがかかったのか、退院後もなかなか食欲が戻らなかったため、好物の刺身や生肉を細かく刻んで叩いて「これなら食べられる？」とか、鶏スープ（ゆで汁）とか味付けなしのかつお出汁やいりこ出汁を「これなら飲める？」と差し出したりして、なんでもいいからちょっとでも食べて、ってなことをしばらくやっていました。

その甲斐あって食欲も戻り、数日前から足取りもしっかりしてきて「お魚ください」と催促するようになったんですが、それならと缶詰やカリカリをあげると「これじゃなくておいしいのがいい～」と文句を言うようになってしまった。
うん、予想してたけどね！
でもレンが好きな生魚とササミだけではバランスが悪いので、じわじわと総合栄養食に戻しているところです。

若い頃は6キロでも太っていなかった体長の長いレン、現在の体重は2.9キロ。退院したときはもっと軽かった。
単純に人と比べることはできませんが、大雑把に重さだけで言ったら「スレンダーながら昔は60キロあった男性が、老いて病を得て29キロに」ぐらいの感じなので、抱き上げる度に「軽くなったねえ」と胸が詰まるし、丸くなって寝ていると「1歳のときより小さいかも」と切なくなります。
彼と姉のボタンはうちで生まれて、産み落とされる瞬間から15年間見てきた猫だし。
そんなレンがものすごーく弱って、ペースト状になるまで刻んで叩いた刺身をひとくちふたくちしか口にせず、水分からも顔を背ける状態だった丸二日間は「もう老い先短いんだから、好きなものだけ食べて暮らせばいい。少しぐらい体に悪いものだって食べてくれるならなんでもいい」と思ったりしましたが、元気になったらまだもう少し長生きできそうな感じになったので、甘やかしすぎない程度に甘やかしていきたいです。
毎日できるだけ平和に、機嫌良くのんびり過ごしてもらいたい。