NO.9｜ときどき日記

妹の息子の6歳の誕生日に、彼が好きな『水の生き物図鑑』とその他色々（8色セットのマスキングテープとか子供用の虫眼鏡とか恐竜や魚類の型のシリコンアイストレーなどなど、彼が好きそうだと私が思うものの詰め合わせ）を贈ったら大変喜ばれたようで、
「プレゼントが届いて二人とも大興奮してます。全部ツボだったみたい」
と妹からメールが来たので、思わず「よし！」と胸の前で拳を握りました。
なるほど、ガッツポーズってこういうときに出るものなのね。

メインの図鑑（重たいから宅配の箱の一番下に入れていた）については、その他のものを全部見てきゃあきゃあはしゃいでテンションが上がりきった状態で手に取ったため、包装をといた瞬間に
「うわあっ、これほしかったやつ！！　ぼくがすきなほん！！！」
って。なんか仕上げにスゴイのが待ってたぐらいの勢いで感激してくれたらしく、
「うれしくてたまらない」
「ぼく、たんじょうびだいすき」
とのコメントが出たと妹から電話で聞きました。
秋晴れの気持ちのいい一日が嬉しくて、スイミングクラブで褒められたのも嬉しくて、でもって帰宅したらプレゼントが届いていて。彼にとっては素敵な誕生日になったようでほんとよかった。

その後の夕飯中も「うれしい、うれしい」と何度も言い、
「おかあさん、ぼくこうふんしてる！」
と現状を自己申告してきたり、風呂上がりに素っ裸で図鑑を読み始めたりしていたとのこと。
うん、喜んでもらえて伯母ちゃん本当に嬉しいけど、服は着ようか。自分が子供のときのことを思うと本から目を離したくない気持ちはよくわかるんだけど、でもそろそろ夜は涼しいし。風邪なんか引くときみもきみのお母さんもなかなか大変な思いをするし。とりあえず服は着ておこう。ね？

そういえばそんなにも図鑑が好きな彼、ありがたいことに一年前に贈った昆虫図鑑をいまも使ってくれているのですが、
「この間、息子が娘に昆虫図鑑を見せながら『カブトムシは夜行性なんよ。九月ちゃんも夜行性なんよ』って説明してた。お昼に寝ている身近な生き物の例として使われてたよ、九月ちゃん……」
と妹から報告されましてね。
そのとき3歳姪は
「しってるー。くがつちゃんは　ねこにごはんをあげるから　よるおきてるんよ」
と答えていたそうで……そ、そうか、そういうふうに理解してくれてたのね。優しい……。
――って話を母にしたら、
「お兄ちゃんが九月ちゃんの生態に詳しいようなことを言ったから、『私のほうがよく知ってるもん』って意味で言い返したんじゃない？　負けず嫌いだからあの子」
と言われて、そういえばそういう娘だなー姪はと思いつつ、あれ？　いま甥姪だけではなく実母からも身近な生き物扱いされたかな？　すごくナチュラルに『生態』って単語を口にしたよね？　などと思ったりしました。
いや、たしかに彼らにとって身近な生物には違いないので全然いいんだけど（笑）。