NO.9｜ときどき日記

この前古いMOを発見したので、長年使ってなかったMOドライブと当時使用していたiBookを引っ張り出し、MOディスク→iBook→USBメモリっていう手順で現在使ってるwinのノートに持って来たんですけどね。
iBookは完全に壊れたわけじゃないけど色々と不調だったから8年ぐらい開いてなかったんですが、なんとかデータのコピーぐらいはしてくれた。

でも、そのままではwinで読めない（Mac専用ソフトで作った）文章ファイルをiBook上で開いてtxtに変換、保存しなおそうとすると、ひとつはやってくれるけどふたつ目は勝手にアプリケーション終了しちゃうとか、開こうとしただけで完全にフリーズ（電源ボタンを押して強制終了しか効かない）とかで、「ああ、だからこのPC使わなくなったんだな……」っていうのをすごくよく思い出しました。

同時に前のwin機で作ったはずのフロッピーディスク（！）も出てきたので、これまた壊れかけて放置していたFDドライブがあるPCを起動してみたんですが（見たことのないブルーバックの画面が出てきて戸惑ったけど、1970年とかになってる日付を手探りで設定したら動いた）、こっちは読めなかった。
なんか『フォーマットされてません、しますか？』みたいなメッセージが出てきちゃって。

十年以上前に書いたものなんてもう見返す必要もないかな、このまま捨てちゃってもいいよね、とは思うんですが、四半世紀前の小学校の文集なんかは押し入れからひょいと出てきたりするのにたかだか十数年前のものが自分でも見られないというのはなんだか不思議な感じ。
学校の文集は成長の記録的な何かなので趣味で書いたりしてた下手なお話とはまた別物ですけど。

結局一番長持ちするメディアは印刷した紙とかってよく言うけど、デジタル全盛になって本当にそう思います。
いや、私がワープロ専用機を使い始めたのは小学生の頃だから（80年代でした。叔父が「年賀状用に新しいの買ったから」ってお下がりをくれた）文章的なものを書き始めてからずっとデジタルで作業してるんですが、おとなになると十年なんてあっという間なので、「こないだまで使えていたメディアがもう読み出せない」みたいなことに改めて愕然としちゃう。
紙だけじゃなく映像や音楽も（VHSやカセットテープが旧時代のものだという認識はあるけど）DVDで録画しはじめたのもわりと最近な気がするのに、アナログ放送時代のディスクはすでにデジタル放送完全移行後に買ったBDデッキとかでは読み出せないし。
MOはMDぐらいの感じかな～？　そこそこコンパクトで頑丈でラベルが貼れて便利なのに対応してるハードがもはやなかなか手に入らないっていう。
デジタルはほんと融通が利きませんね。

こうなってくると、大事なデータは互換性があるうちにこまめにメディアを移し替えていかないといけないんだなーと、古いディスクが出てきて改めて思いました。
ま、いまのところ私には何十年も保管しておきたいデータがないので気楽なものですが。
（でもいまは亡きレーベルで書かせてもらった単行本未収録のものとかはできればサルベージしたかった。）
私が言う事でもありませんが、お子さんの成長記録とか家族旅行の写真とか、そういうのちのち貴重になるものがいま現在それこそちょっと古いメディアにある方は、どんどん新しいメディアに乗り換えた方がいいのだと思います。
あとPC用のCDとかDVDはけっこう劣化しやすいから（保存環境がものすごく悪いとコーティングが剥がれてきたりしますよね……たぶん私がうっかり日当たりのいい場所に放置しといたのが悪いんですが）、バックアップを取った円盤は年に一回ぐらい新しい円盤に移し替えたいな、と。
今回見つかったメディアの中で「そこそこ読めるけど全然駄目なファイルもある」っていうのがCD-Rだったので、そんなことを思ったりしました（でも、ちゃんとケースにしまって棚の中にしまっておけばとくに問題なかったんだろうと思います……）。