NO.9｜ときどき日記

寒くなったのにみぞれやあらればかりでなかなかちゃんとした雪にならないなあ、今年は初雪が遅い気がするな～って思っていたら、先週末から雪が降り始めました。けっこう派手に雷が鳴ったりするのでちょっとひやひやしています。
でも冬の雷鳴は他の季節ほど怖くない。
たぶん関東地方の夏の夕立と同じ感じだと思うんですが、日本海側（北陸地方）では強い雪の前には稲妻が走ってどこかでドォーンと音を立てるものと決まっているので。
ちなみに私の地元福井では雪の前のカミナリを『雪起こし（の雷）』と呼びますが、新潟では『雪おろし』と呼ぶのだそうです。Twitterのフォロワーさんに教えてもらってはじめて知りました。屋根の除雪するときの一般的な「雪下ろし」とはイントネーションが違うのだとか。そういえば富山辺りでは初雪のときの雷を『ブリ起こし』と呼ぶと聞いたことがあるような（気のせいだったらすみません）。
雪が降りてくる前のカミナリを雪おろしっていうのもすごく実感が籠もってる。
土地の言葉って経験から生み出されるものだから、豊かで面白いなと思います。

新刊についての拍手やメッセージ、ありがとうございます。
待ってましたよという方の言葉や、「（判型が違うと）駅前の本屋さんで見つけられないかもしれないので予約注文しました」という言葉がありがたくて、ちょっと目の奥がじんわりしてしまいました。
こんな途中でなんですが、返信可にチェックを入れてくださった『まー』さん。
メッセージ本当にありがとうございました。
実物を見てからじゃないと当たり外れの見当も付けにくいですよね（私も手にとってから買いたい派です）。だからもうほんと、楽しんでもらえる本になってるといいな、と。

まだ手元に来ていないのでどんな仕上がりになっているのかわかりませんが、担当さん曰く「本文のボリュームがあったので、１ページの行数を増やして収めました」とのことで。
分量だけではなく中身も詰まっていると感じてもらえる本になっていることを切に願っております。
ちなみに12才で兄弟になった人たちのハタチまでの8年間と、それからの話という感じです。
一途な初恋とか、幼さゆえの過ち（残念な初体験）とか、「俺のお兄ちゃんこんなに可愛いんだよ？」とか、寝てる間も傍にいないと不安なこどもの気持ちとか、いつものおっきなわんこ攻とか、本心が見えないけれど魅力的な年長者とか、硬軟取り混ぜて好きなものや一度書きたかったシチュエーションを盛り込んでみました。
もう手を離れちゃったけど、「お兄ちゃん」て言うのは悪びれるところのない弟の（たぶん無意識の）照れ隠しだったのかもしれないと、ちょこっと思ったりしています。