NO.9｜ときどき日記

昨日、父が
「『わがいほはみやこのたつみしかぞすむ』って、お母さん『鹿ぞ住む』だと思ってたらしい」
と言ったのです。

私「えっ、鹿じゃないの？」
父「然りの『しか』だよ。『然ぞすむ』、このように穏やかに暮らしてますみたいな意味だよ」
（住むと澄むがかかってると言っていました）

知らなかった……。
下の句の『世をうぢやまと人はいふなり』に山が出てくるから、「都のはずれにある鹿の住む山にぼくんちがあるよ」って歌だと思ってました。
だって百人一首って子供の頃のカルタ大会（公民館のやつに一度強制参加させられた）でしか覚えないもの～。「宇治山」に「憂し」が入ってるなんて考えもしないもの～。

そして小学生のときに一時的に覚えたものなのでほとんど忘れていて、百人一首と言われてぱっと出てくるのがいつも『われても末に逢わむとぞ思ふ』って下の句で、「われてもすえにあわんとぞ」って響きが子供なりになんかエロいと気恥ずかしく思ってた記憶があるので、小学生の自分を含めてちょっと恥ずかしいです。

あ、いま頑張って記憶を探ってみたら「ながながしよをひとりかもねむ」と「かくとだにえやはいぶきのさしもぐさ　さしもしらじなもゆるおもひを」が出て来た。言葉が重なってるのが好きだったんですね、口に出したとき楽しくて……上の句がほとんど思い出せないのは読み札を覚えなかったってことなのかな。
下の句が読まれるまで取らないって、百人一首じゃなくてただのカルタじゃないかしら～？